あの頃のキミは
教室に向かう時も廊下は真っ暗で…
そういう類いの物を感じない私でも
なんとなく怖さを感じた。
「…やっぱり、ついてきてもらって良かったかも…」
背筋をゾクゾクとさせながら並んだ歩く凪くんに声をかける。
「…なに。慰めのつもり?」
少し拗ねたように喋る。
「へ??違うよ!純粋にやっぱり怖かったなって…」
…てゆうか、慰めのつもりって…怖がってるの認めちゃってるじゃん…
ぷっ…
自分のクラスに入るのと同時に吹き出してしまう。
「…絵麻、何笑ってんのさ…」
ガタンッ