あの頃のキミは
突然した急な物音に心臓が飛び跳ねる。
「う、うぎゃぁぁぁぁっ!!」

思わず凪くんに飛びつく。

「うわっ!」

ガタタッ…

「な…なんか、今音がしたっ!!」

「…いや、それ俺が机にぶつかっただけだけど…」

「…え…?」

「…それより、絵麻は意外と大胆な子だね。俺は嬉しいけど」

そう言う凪くんの声は私の下から聞こえてくる。
あまりの怖さに凪くんに飛びつき、その勢いのまま押し倒す形になっていた。

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