あの頃のキミは
「やっぱりなんでもない!!多分答えはみつけられたから!」
「?そうかあ、ならいいけど…てゆうか、恭介先輩には気を付けろよ」
「え?」
「あの人、チャラくて…結構手が早いって噂だから…」
…確かに、校内校外問わず人気のある恭介先輩…
バスケもうまくて、ルックスも抜群だ。
地黒の肌にアッシュカラーの髪
目は切れ長だし唇は薄い。
小顔でスタイルもいいもんだから
女子がほっとかないのだ。
「気をつけるも何も…あんなにほっとかれない人が、私みたいな凡人に言い寄るわけないよ。心配しすぎだよ」
「…と に か く!!気を付けろよ!何かあったら俺が殺されるっつーの!」
ベシッと肩を叩かれる。
いや
誰に殺されるんだ…
凄腕のマフィアにでも狙われてるのだろうか……
やっぱりおバカな絵麻には理解できなかった。