あの頃のキミは

「うわぁぁぁ!冬夜くん!!」

いつの間にか、ソファの後ろには同じく首にタオルをかけた冬夜くんが立っていた。

「どれ、ちょっと揉んでやるよ」

そう言ってつぐみの肩をほぐしはじめた。

「うー…あー…めっちゃ気持ちいい…」

「だろー?よく姉ちゃんにやれって言われるからさぁ~、嫌でも上手くなっちゃうわけだよ」

得意になりながらも
顔の赤い冬夜くん。


う…嬉しそう…


とりあえず、邪魔者は退散しますか!

「私、夜風にあたってくる!!」

「えっ?ちょっと絵麻~?」

後ろからつぐみの呼ぶ声が聞こえたが
そんなの気にしない。

素直じゃないつぐみには
これぐらいの接近が丁度よいのだ。


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