あの頃のキミは

「スベスベだねー。ね、ちょっと試してみる?俺、上手いから初めてでも何も心配することないよ」

初めてだとか上手いとか…
もしかして…そういう話をしてるのだろうか…

そんなこと考えられないっ…

ましてや好きでもない人となんて!!


『とにかく!気を付けろよ!』
冬夜くんに釘をさされたことを
今さら思い出す。


「ちょっと場所かえようか…」

そう言って恭介先輩は、私の腕をつかみグイッと立ち上がらせた。

「やっ!…離してください!!」

「んー、無理。てゆうか静かにして。誰か来ちゃうじゃん、静かにしないなら、無理やりしちゃうよ?」

そう言って恭介先輩の手が私のTシャツにのびてきたとき…


バシッ


何かが恭介先輩に当たった。


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