それでもすきだよ。





「ねぇー。 大ちゃん。」


「ん?」


「今日も行く?」




「…行こっか。 時間もあるし。」







そう言って、春の温かい日差しに照らされながら、あたし達はいつもの場所へ向かった。









「わぁ~ 今日も綺麗だねぇ…」


「だなぁ…。」




目の前にある壮大な海を眺めながら“綺麗”って言葉をずーっと、口にする。


ここにいるときだけはなぜか、お互い無口なまま。
多分、ここの景色を知っているのはあたしと大ちゃんだけかも…。


あたし達が住んでいるこの地域は田舎の中の田舎で、コンビニすら歩くには行けない距離だ。歩いても、約1時間は余裕に超えると思う。



だけど、田舎の割には地域の人口は多いかもしれない。


学校の生徒人数だって、中学生だけでも一学年に60人はいる。
だから、必ず2クラスあって毎年クラス替えだって行っている。


この海に来る度、“自然いっぱいなこの地域はやっぱり和むなぁ~”なんて思ってしまう。





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