好きって気づいてほしいのです!


教室の窓側の一番後ろの席のあいつと


廊下側の1番前の席の私...


近いようで遠いな...


生徒手帳の写真の撮影をしている声が聞こえる。


多分2年生かな?


私たちは今係決めをしている。


もうマグネットを貼ったから席についていた。


あーあ、やっぱり綾乃ちゃんがいないと暇だな~


なーんて思いながら視界を邪魔するメガネを外していた


すると、伊藤光樹?だっけ?に声をかけられた


「係決めに行かなくていいの?」


「保健係にするつもりだから、


ってかもうマグネット貼ってきたよ」


さらっと答えたら不思議そうな顔で


光樹はこっちを見ていたから聞いてみた


「どうした?」


「本当に美花だよな?」


「じゃなきゃ誰よ。」


失礼な!


「いや...


メガネ取ってるから誰だかわかんなくて...」


おどおどしてる...


あれ?


なんか後からぼそぼそ言っていたけど


そのまんま歩いて席に戻っていったから


別にいいや(笑)


その後妙に静かになった光樹と


なんだかすごく時雨がイライラしていた...


本当になんでなんだろ?
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