好きって気づいてほしいのです!


「時雨~?どうしたの?」


ボーっとしていたからか、時雨は驚いて


「お、おお...大丈夫。」


ほんとに大丈夫かな???


「給食で嫌いなものでも出た?」


「んなわけないだろ」


ですよね~


あれ?


なんか時雨の顔が赤くなってる気が...?


「どうした?顔赤いけど熱でもあるの?」


「本当になんにもないからお前は席につけ」


まだ話そうと思ったのに~


なんて思ってふくれっ面してたら先生にも


「そろそろ席についてね~」


なんて言われてしまった...


怒られたくはないから、素直に戻ることにした


「時雨~またあとでね~」


「おー...この鈍感め!気づけアホ!」


「なんか言った?最後全然聞こえなかった」


「また後でな。お嬢様って言った」


「はいはい、またかいな(笑)」


小6の時ふざけて呼ばれて


返事をしちゃったのがきっかけて


ずっとこう呼ばれるようになった


表向きでは恥ずかしいから呼ぶな!


なんて言っているけど、


本当は自分だけ特別ってのが嬉しかったりする


なんて、口が避けても言えないけど。
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