好きって気づいてほしいのです!
────キーンコーンカーンコーン
またチャイがなった...
ここの学校チャイムうるさいな...
「じゃ~今日の授業はここまでで終わりにします。
前だから...黒崎くん、号令やってくれる?」
「はい。起立、ありがとうございました。」
「「ありがとうございました~」」
ひとり、カバンを持ってD組まで走った
佐藤綾乃ちゃん。
保育園からの親友だ。
春休みから塾に行かさせられて
なかなか遊べなくて会えなかったからな~
しかもクラスは離れるし遠いし...
あ、いた!
全速力で廊下を走って(ほんとうはだめです)
背中に飛びついた!
「うわぁ~!!!び、びっくりした~」
「なんだー美花ちゃんか~」
「久しぶりだね~」
「クラス離れちゃったね~」
「しかも結構遠いし...」
「だよね~小学校の時は一緒だったこと多かったのにね~」
「あれは例外だよ~
クラスがふたクラスしかなかったんだもん」
小学校は全校生徒は多かったが、
私達の代だけ極端に人が少なかった
たわいもないことを話していたら
後ろからまたお母さんの声が聞こえた
「美花ー!あやのちゃんと話したいのはわかるけど
写真屋さん行くから帰るよ~!」
「はぁーい~」
ちぇ~もっと話してたかったのに...
「あやのちゃん、ばいばーい」
そう言って両手を振ったらあやのちゃんも笑顔で
「ばいばい~また明日!」
って言ってくれた。
帰りの廊下で時雨たちはまたはしゃいでた
あいつら本当によくはしゃぐな...