ウエスト・キャバレー・ドライブ
ウエスト・キャバレー・ドライブ
「時間がないんだ、急いでヤる」

彼はそう言って、私をベッドに押し倒した。

スーツを脱ぐ時間も惜しいと言うように、彼は私のうえにおおいかぶさってきた。

「待って、私シャワー…」

「終わったら浴びればいいだろ」

「――ッ…」

彼はそう返した後、自分の唇で私の唇をふさいだ。

いつもそうだ。

彼は突然のように私のところにやってきては、私を犯す。

ただ、躰を重ねるためだけに私のところへくる。
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