ウエスト・キャバレー・ドライブ
なんて不毛な、関係なのだろう?

「――あっ…はあっ…」

「すっげー感じてる…。

躰はすっかり俺のとりこだな」

「――ああっ!」

私だけが一方的に脱がされて、彼はスーツを乱さない。

「――んっ…ああっ!」

「ああっ、ヤベ…。

もう、無理かも知んねー…」

彼の手によって、犯される。

彼の躰によって、乱される。

彼の心によって、落される。

例えるとするなら、泥沼に嵌っていると言った方がいいのかも知れない。
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