この想いを君に
次の日教室に行くと、同じクラスだった人たちがいてほっとした。

隣の席は入学してかっこいいと有名になっていた一ノ瀬海斗だった。


「おはよー空ちゃんだよね?よろしく!」

「うん。おはよ。よろしくね!」


私は、改めてかっこいいなと思った。でも好きという気持ちは生まれなかった。

それから4時間みっちり勉強をしてお昼になった。私は利子と購買に行った。


「今日はメロンパン食べよー!」


私はスキップをしながら列に並んだ。

よりによってメロンパンが売り切れだった。

がっかりしてクロワッサンを買うと2人で中庭に行った。

中庭には、すでにもう何人かの生徒がいた。

私たちは1つだけ空いていたベンチに座った。食べていると利子の友達が来た。


「ごめん空!今日、日直でノート運ばなきゃだから先行くね!」

「わかった。がんばって。」


パンを食べ終えると教室にもどった。

教室にはだれもいなかったので利子のクラスに行ってみた。
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