この想いを君に

「柏木空!!」

「え?あ、はい。」


そこにはあの男の子がいた。

何で名前を知っているの?

何で私を呼んだの?

たくさんの疑問点が生まれたけどそれより名前を呼ばれたことが何よりもうれしかった。


「あの、、、。何で私の名前知ってるんですか?」

「これ。この前落としてった。」


そう差し出された手には私の生徒手帳が握られていた。


「ってかさー。この前何で俺の名前呼んだの?」

「いや、、、それは、、、。」


漢字が読めなかったなんて恥ずかしくて言えない。


「何で俺を見てたの?色々聞きたいことあんだけど。」

「え、、、あ、はい。」

「今日、放課後ひま?」

「はい。」

「じゃあ駅前のカフェきて。」


私は思っていたイメージと違いすぎてビックリした。

もっと繊細で触れたらなくなってしまうんじゃないかって思うぐらい綺麗で、、、。


「ぉーい。おーい。」

「あっ!すみませ、、、。」

「いやいいけど。じゃあきてね。」


イメージがちがくたってきっと好きだ。
好きに決まってる。
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