好きになる
(うん。)

えっ......
なんで。
嘘ついたの...?
この時正直、腹が立った。
でも私は

<そっか...ありがとう。>

(うん。)

春樹におこることが出来なかった。
だって、私は春樹がすきだから、嘘をつかれても春樹が好きだから......。
私は弱虫だ。

春樹に嫌われたくないがために、怒らないのだ。

怒らない?

いや、違う。

怒れないんだ。

そんなときだった、次の授業が席替えだ。
くじをひき、名前を書き、前へ持っていった。
< 7 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop