桃の天然水‐桃天!‐

☆+。:憧れの彼

「こ、こ、これは…!!!!!」



キラキラキラ…


隆司様の微笑み……!!!!?


眩しすぎて、直視出来ない。
見るためには、要・サングラス。



「はぅぁぅ~…素敵すぎるよ隆司様…」
「写真部からの横流し品!!秘蔵中の秘蔵!!1枚500円で買わない?」
「500円!?や、安い!!」

あたしたち(ファン)の間では、これだけ写り良かったら2千円は下らないのに…!!

「やめときなよ、桃…金欠なんでしょ?」

──雑誌越しのりっちゃんの声が、遠くから聞こえる気がします。

わかってるよ!!
でも!!
だって!!



「いーのかなー?次はないよ!!あたしだって、桃ちゃんが熱狂的ファンじゃなかったら、1番先に見せに来ないよ?」


尚子ちゃんの言葉に、理性なんて簡単に吹っ飛んだ。


「よし買った!!」

ダンッと、机に500円玉を叩きつけた。

「まいどありー♪」
「桃ってば!!」
「うふふ~」


だめだこりゃ、とりっちゃんが首を振るのが目の端に写った。


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