桃の天然水‐桃天!‐
「もしよかったら、手伝ってもらえな」

良いかけると、最高のタイミングで桃ちゃんが答えてくれた。

「喜んで!!」

その上、ケータイを放りだす。
あはは、何、喜んでとか。
俺の家のメイドさんみてーじゃん。







「ごめんね、なんか用事とかあったんじゃないの?」

優しい優等生の俺は、一応巻き込んでしまった女の子に誤った。

「いえいえ、ただの暇人ですから!!」

わーを控え目でかわいいんでないの?

「あ、俺吉永隆司。理数科の2年…ごめんね、名前いうの忘れてた」

最初にたたたた連呼してたから、知ってるんだろうけどね?

「あ、よろしくお願いします、吉永先輩」

ぺこりと頭を下げる。
わーを、律儀。
沙織とは大違いよねえ。

「隆(リュウ)でいいよ」
「や、そ、そんな恐れ多い…」

江戸時代かよ。

「桃ちゃんてホントおもしろいね」

「隆、先輩?」


わーかわいい。


「うん」




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