桃の天然水‐桃天!‐
「なんかね、本の整理して欲しいんだって。マナー違反で適当に返してく人が増えて困ってるらしいんだ」
ったく、どこのどいつだよ、バカ。
あーあ、迷惑じゃん。
誰にって?
俺に決まってんだろ!!
「へえ…」
桃ちゃんは聞いてんだか聞いて無いんだかぼやーっとした声で答えた。
「桃ちゃん?」
なあ聞いてんですかー?
話しかけてるでしょう?
おもしろいリアクション取ってよー、てかー、
取れよ。
「は、はいはい聞いてますよ!!」
そうそう、そういうの。
頼むよ、俺だって多少は暇つぶしも交えながらやりたいんだから。
「じゃあ、俺あっちの棚やるから…桃ちゃん、ここの軽いのよろしくね」