桃の天然水‐桃天!‐
「おっけ?じゃあ行こうか…えっと、道言ってね。まず右ですか左ですか」
「あ、えええと…み、右です右!」
「了解ー」


バイクが動き出す。
揺れたので、あわててしがみついた。
それから急に我に返って、顔が赤くなるのを感じた。

最高に、恥ずかしい。

あ、こんな日本語ないよね。
今の若者は言葉乱れてるよね。
KYとか言われても、最初は「キモい・弱い」の略かなって思っちゃったよ。



じゃあ、今の状況はSHですか?
Saikouni-Hazukashii?



「っくしゅ!」

しかもくしゃみ出た、いえい!




……何考えてんだろあたし…
あからさまに、誰の目にも明らかに、不審者…


「大丈夫?桃ちゃん」
「問題ありません、申し訳ありません…」
「え、なんで謝るの」
「いえ…何となくでございますです」



どんどんおかしくなる言葉。





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