桃の天然水‐桃天!‐
「おっけ?じゃあ行こうか…えっと、道言ってね。まず右ですか左ですか」
「あ、えええと…み、右です右!」
「了解ー」
ようやく帰れるなー。
あーめんどくさい。
しゃあないけどねーえ、自分のためだし?
大通りに出るまで、桃ちゃんはずっと押し黙ったままだった。
たぶん、緊張。
それか、なんか他のこと考えてるか。
かくいう俺は、さっきから何度も何度も信号に捕まるのでイライラと舌打ちをしたい気持ちでいっぱいだった。
そんなとき、後ろからくしゃみ。
「大丈夫?桃ちゃん」
「問題ありません、申し訳ありません…」
「え、なんで謝るの」
「いえ…何となくでございますです」
明らかに、言葉変だよね。
またしばらくして、赤信号でストップ。
あーもー…そう思って歩道に目を向けた。
ウチの学校の制服を着た男女が、いちゃいちゃと絡み合っているのが見えた。
うわー、はずかしー。
冷やかな視線を向けていて、気づいた。
あいつ、加藤だ!!
やべっ、そう思ってあわてて前を見たけれど時すでに遅し。
「隆司!!」
加藤のバカが俺を大声で呼んだ。
「あ、えええと…み、右です右!」
「了解ー」
ようやく帰れるなー。
あーめんどくさい。
しゃあないけどねーえ、自分のためだし?
大通りに出るまで、桃ちゃんはずっと押し黙ったままだった。
たぶん、緊張。
それか、なんか他のこと考えてるか。
かくいう俺は、さっきから何度も何度も信号に捕まるのでイライラと舌打ちをしたい気持ちでいっぱいだった。
そんなとき、後ろからくしゃみ。
「大丈夫?桃ちゃん」
「問題ありません、申し訳ありません…」
「え、なんで謝るの」
「いえ…何となくでございますです」
明らかに、言葉変だよね。
またしばらくして、赤信号でストップ。
あーもー…そう思って歩道に目を向けた。
ウチの学校の制服を着た男女が、いちゃいちゃと絡み合っているのが見えた。
うわー、はずかしー。
冷やかな視線を向けていて、気づいた。
あいつ、加藤だ!!
やべっ、そう思ってあわてて前を見たけれど時すでに遅し。
「隆司!!」
加藤のバカが俺を大声で呼んだ。