桃の天然水‐桃天!‐
加藤っていうのは、俺の隣りのクラスの、つまり理数系2年の、学年順位2位の男。

2位って言っても、俺が10教科1000点満点中980点くらい取ったとしたら、奴は800点くらいのもん。
要は、格が違う。



俺は眼中にないんだけど、向こうはそうは思ってないらしい。

外見、学力、運動神経、校内での俺に対するゆるぎない信頼、その他諸々にいちいちライバル意識を燃やす。


あの女の人、よくよく見てみれば先月俺に告白してきた人だ。
俺は「今は勉強が一番だから(本音:あんたレベルじゃ無理ー)、ごめんね」と断った。

へー。
そー。
そこでも対抗意識。





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