イチコイ日誌~苺色の恋記録~
 
「いい加減気づいてよ、先生?」





 スッと、私の胸元にかざされる人差し指。





「そのドキドキは、真である。証明終わり」





 濡れた唇が、ニヤリと曲がり、


 再度距離を詰めるまでの時間は、何秒?





「先生、ずっと前から好きです。……今更信じられねぇくらい、イジメすぎたかな?」





 独り言のようなつぶやきが、どこか遠くて。





「じっくりでいいからさ……俺の〝好き〟感じて。な?」





 優しく、やわらかな口付けから逃れられる確率を、


 誰か、計算してくれませんか。



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だれと…【教え子】

いつ …【放課後】

どこで…【空き教室】

なにを…【告白】

    【キス】
 
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