イチコイ日誌~苺色の恋記録~
*わんわんキャラメリゼ…「一緒に帰ろっ♪」
「ボクね、おねえちゃんの、ばんけんなのっ!」
そのお姉ちゃんの後ろでわんわん泣いてたのは、誰だっけ?
「ぜーったい、おっきくなるもん! おねえちゃんを、まもるんだもん!」
そうやって、片時も離れようとしなくなったのは、いつからだっけ?
「……ごめん、お姉ちゃん」
ただね。
「女の子にしか、見えなくなって……ごめんなさい……っ!」
アンタに泣かされて、
アンタが泣いたことは、
ちゃんと覚えてるよ。
だって、痛かったからね。
どことは言わないけど――……