for you …
気づけば朝になっていた。

いつの間にか眠っていたみたいだ。 
葵も手を握ったまま寝ていた。

そのまま、午前の診察をして部屋を出た。

部屋を出て、しばらくしたとき葵の担当医 佐伯先生に呼び止められた。


「葵さん、今も抗がん剤を使っていますが、あまり効果がないようなんです。

白血球数も高いままで。このまま抗がん剤治療を続けるか最後の手段を使うか、、、

一度、立花先生と本人、ご家族皆さんで相談してください。」
< 96 / 167 >

この作品をシェア

pagetop