金魚の恋

何だよ! 何だってんだよお!!!
な~んかよ、最近、おかしいんだよ。kazuko、
俺のこと、避けてる感じなんだよな。俺、悪いことしたか? 
わけ分かねえんだよ。

あん時の蛍狩りからさ…あぁっ! まさか、大喰いしたこと、怒ってる???
やっべえなぁ、やべえよなあ。爺さんの飯まで、食っちまったもんな。
「しんぺぇねえって、しんぺぇねえ」
笑ってたぜ、婆さん。kazukoは、膨れっ面してたけど。

やばかったあ! ほんとに、やばい!
少し控えようかな、夜のドライブ。まさか検問してるなんて、夢にも思わなかった。
俺を追い越した車のおかげだ。
ムッ! ときたけど、抑えて正解だった。

あの車が俺の後ろを走り続けてたら、間違いなく、俺が止められてた。
まずいよ、ぜってえまずいって。そうなったら、ダウト! だぜ。
無免許運転だってこと、バレちまう。
少し、控えようぅっと。

暑っいぃぃぃ!
今日は、何度まで上がったんだい。32度ぉ?
嘘だろう、ぜってえ嘘だよ。そんな筈ないぃぃ!
40度、超えてるってえ! 汗、だらだら、だぜえ。
女子なんか、ククク、透けてやんの。
ククク、…ブラがさ…。
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