愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~
その日から毎日だった。
掃除の始めは私がバケツに水くみを、掃除の終わりは加嶋君がバケツの水捨てを。
「おい、」
「なに?」
「お前さー、もっと反発できねーのかよ。」
「反発?」
「パシられてんのと一緒じゃん。嫌とか言えねーの?」
「ううん、そんなんじゃ・・・」
だって、誰もしない。
早く掃除終わらせたい。
「どんくさ、お前亀みてーだな」
「か、かめ・・・!?」
「ふん、お前はカメだ。」