こちら、柊学園文化部!
『次の日』
つばさが登校すると、いつもは緑と腐食した桜が目に付くはずの校門が変わっていた。
桜からは、少し遅いにも関わらずピンク色の桜の花が爛漫に咲いていた。
そして、その桜の周りには多くの生徒が集まっていた。
無論、教頭もその一人だった、
教頭は桜を見つめるつばさに気がつくと、
ゆっくりと桜に踵を返し、つばさに向かい歩いていくと、つばさに向け
「ありがとう。嬉しいです。」
と、満面の笑顔で言う。
つばさは笑顔で桜を見つめた。
―ありがとう……嬉しい………―
あの時の声と同じながらも、強く優しい声がつばさの頭に木霊した。
つばさは桜に微笑み、校門を抜けた。