白色なみだ .*
「…告白、しないの?」
腕を組んで、じっと
私を見つめる彩花ちゃん
「む、無理だよっ」
慌てて、首を横にふる
告白だなんて…恥ずかしい…っ
「それに…、一之瀬くんには
好きな人がいるんだよ?
せっかく少し仲良くなったのに
告白して、困らせたくないな…」
そう…、一之瀬くんには好きな人がいる
隣の席になってから
よく相談されてるんだ
年上の、美人さんで
一之瀬くんにお似合いの人
私なんて、到底届かないよ…
えへへ…、と作り笑いをして
彩花ちゃんを見る
「…もー…、千佳は優しすぎ…」
困ったように眉を寄せて
私の頭を撫でる彩花ちゃんは
「辛くなったら、相談してね」
そう言って、柔らかく微笑んだ