白色なみだ .*
ーーー…
「千佳、日直がんばってね」
放課後、カバンをもって手をふる
彩花ちゃん
「ありがと~、またね」
教室を出ていく彩花ちゃんを見送って
1人残った教室で、日誌を書く
暖かな風が、窓から入り込み
私の頬をかすめていく
ふいに、日誌をペラペラと
めくっていると
あるページに目が止まった
「…一之瀬くん…」
綺麗な字で、丁寧に書かれたページ
天気の欄の、晴れって書いた横に
太陽の絵が落書きされている
きゅん、
と胸が大きく音をたてた
お茶目なところもあるんだな…
なんだか、可愛いなぁ…
新しい一之瀬くんを知れた気がして
ふふっ、と微笑む