翼の生えたシンデレラ
「今日は友達の家に泊めてもらう予定で

ここから遠くないから、一人で大丈夫

ありがとう」



「そんなら友達ん家行く前に寄り道しよ

俺ええ所知ってるからさ」


いい所って…それはつまり…



「友達、時間にうるさい子でさ

あんまり遅くなると怒っちゃうから」



「大丈夫やって

一時間もあれば十分や」


「十分って…何が?」



くすっ

「何がって…

そんな野暮なこと言わすか?(笑)」


肩を引き寄せられて
もう片方の手で髪を撫でられる



「せっかく京都まで来たんやから

一緒に思い出作りや、仲良うしよ」


顔がかなり近い

そしてこの流し目


間違いない

持ち帰られる!
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