銀猫ー最強歌姫の再来ー
ールイside

 翌朝。

 ルイは眠りから目覚め、ソファからゆっくりと起き上がる。

 そして、ベッドの上にいる筈の人物に声をかける。

「カナー。朝だぞー。」

 きっと何か返事がくるだろう、と思い返事を待つがなかなか返ってこない。

 そっとベッドに近付いてみると、ベッドの中にはルイの枕と毛布しかなかった。

 もう起きて行ってしまったのだろうか。

 少し寂しく思いながらも、ルイはリビングへ向かった。

「おはよ、ルイ。」

「あぁ、はよ。」

 ルイ以外は皆起きていたようだが、リビングを見渡しても、奏雨がいない。

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