銀猫ー最強歌姫の再来ー
「あれ?カナは?」

 探しているのに、逆にタクに聞かれた。

「いや…今起きたらいなくて…。もしかしてこっち来てんのかと…。」

「え?僕ら見てないよー?」

 リクにそう言われ、ルイは目を見開く。

「は?そんな訳…」

 ガチャリ…。

 ルイが言いかけた時、誰かが、この建物に入ってきた。

 それは、奏雨だった。

「ちょ、カナ!お前どこ言って…た…。」

 蒼は、心配そうに言ったが、よく見たら奏雨の足に傷がついていた。

「ちょっと散歩してたらこけちゃって…。なんか、心配させちゃった?ごめん。」

「いや、無事なら良いんだけど…。」
< 25 / 101 >

この作品をシェア

pagetop