銀猫ー最強歌姫の再来ー
「とりあえず、絆創膏もらえる？」

「ああ。ちょっと待ってて。」

　蒼がそう言って絆創膏を取りに行ったとき、タクがテレビの電源をけ入れた。

『速報です。今朝も、あの“銀猫”が現れたそうです。

　状況は、男性７人組が１人の男性を暴行していたそうです。
その際に“銀猫”が現れた用ですが、事件当時の記憶がない、と加害者男性は全員同じ供述をしているとのことです。

被害者の男性は、暴行されていたにも関わらず、無傷で保護されました。

これも、今話題の“銀猫”のお陰なのでしょうか…。』

　いきなり流れ込んできたニュースに、誰もが釘付けになった。

「うわぁ、また悪党どもを成敗してるね！銀猫。一体何者なんだろうねー。」

　リクは目を輝かせながら、テレビを見つめてそう言った。

　

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