銀猫ー最強歌姫の再来ー
ールイside

 それは、むさ苦しい夏の夕方。

 夏休み最終週。

 突然雨が降り、湿気で蒸し暑い部屋の中。

「ルイぃ…アイス買ってきて…」

「やだよ。なんで俺が行かなきゃならないんだ。」

 クーラーを効かせても、蒸し暑い部屋の中。

 ここはルイ達、凰華ーオウカーという族の建物の一角。

「もう、今年は暑すぎない?もう俺倒れちゃいそう…」

「だな、流石に暑すぎるぜ…」
 
 ルイは何となく窓をあけると、遠くの木の所に、人影を見つけた。

「ん?誰だ、あれ…」

「ええっ、どれどれー?」

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