銀猫ー最強歌姫の再来ー

銀猫

「はぁ?何だテメェ。」

 男はそう言って此方を振り返る。

 そして奏雨を見るなり、「ハッ」と笑った。

 どうせ、こんな少女が俺達を倒せる訳がないとでも思っているのだろう。

 奏雨は何も言わず、男達に突進して行った。

 一分もしないうちに、男達は既に倒れていた。

 男達の記憶の一部を無くすツボを強く殴り、奏雨は少女へ近付く。

「大丈夫?」

 彼女と目線を合わせるようにしゃがんでから、優しく声をかけてみると、彼女は小さく震えながらも、頷いた。

「警察、呼ぶ?」

 そう聞くと、彼女は首を横にふった。

「そう…。分かったわ。」
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