銀猫ー最強歌姫の再来ー
 だけど、やはり周りの視線が気になる。

 転校生だからだろうか。

 それとも、美形の陽樹と歩いているからだろうか。


 とても女子の視線が痛い気がする。


 奏雨は、もう話すのはやめるとでも言うかのように、前を向き直して歩いた。

 (この学校…広すぎない?)

 いくら高校と言えど、もう歩いて15分は経っている。

 一体どこまで歩かなければならないのだろう。

 奏雨はだんだん校舎内を歩く事が嫌になってきた。

「陽樹…あとどれくらいで校長室へつくの?」

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