銀猫ー最強歌姫の再来ー
「ん?何も言ってないのによく校長室なんて分かったね。それに、僕の名前も。名前ことは、メンバーから聞いて無いんだよね?」

「うん、名前は聞いてない。でも、転校生って言ったら最初は校長室へ向かうのが普通じゃない?」

「まぁ、それもそうだけどね。」

 そう言って、陽樹はまた笑った。

 それからは2人とも無言になり、そこから5分で校長室へついた。

 コンコン

 陽樹が軽快に校長室のドアをノックした。

「失礼します。二年の桜庭陽樹です。転校生の四条奏雨を連れてきました。」

 陽樹がそう言うと、程なくして中から低い声の持ち主から「どうぞ。」と言う返事がきた。


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