銀猫ー最強歌姫の再来ー
 奏雨は超人的な高さを跳び、空中でボールをキャッチした。

 そしてそのまま空中でボールを投げ、くるりと一回転してから着地。

 綺麗に宙を舞うように跳んだ奏雨に、誰もが釘付けになった。

 相手チームは釘付けになりすぎて、此方にボールがとんでいるのも気付かなかった。

 ……それが驚異的な速さだということにも。

「うっ!」

「おわっ!」

 あえなくそれは相手チーム2人に当たり、奏雨はガッツポーズをしていた。

「四条やべぇ。お前何者だよ。本当に女か?その前に人間か?」

 圭汰にそう言われ、奏雨は返事に困った。

 (まさかここで“銀猫です”なんて言えないしね…。)
 
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