私の身体と心
はぁ~、なんてスケールの大きな話。

私のキャパはとっくに超えている。

「侑希、分かってる?俺の見合い話だぜ?」

「うん、そりゃ、大変な事だよね。」

私は何気に呟いた。

そんな様子の私にあきれ返ったような顔をする彼は私の手を握った。

「ちゃんと両親に伝えたよ。結婚したい人がいるって。」

「それって…。」

「侑希に決まってるじゃん。」

「ええっ~?」

「何?その反応。」

確かに、プロポーズされてたよね、私。

何焦ってるんだろう。

「両親は大歓迎してくれた。社長職は夫婦で一緒に動く事が多い。それにはお互いがちゃんと思い合っている相手が一番だって。自分達も恋愛結婚を押し切ったけど、今でもそれは間違いじゃなかったって。ただ、俺に彼女が居る気配がなかったから、見合い話を持ってきただけだった。相手が居るなら、反対はしないって。」
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