私の身体と心
「わざわざありがとうございます。さっ、主人も中で待っていますから、どうぞ上がって下さい。」

そして4人で対面する。

さすがに大会社の跡取り。

先ほどまでの緊張も見せず、彼は落ち着いた様子で話していく。

こんなよそいきの彼を見るのは初めてだ。

「分かりました。でもあなたのような方が、うちの娘なんかで良いんですか?」

お父さんは真面目な顔をして、彼に問う。

「侑希さんは、きっと仕事でもプライベートでも、俺を助けてくれる存在になってくれると思ってます。」

「仕事?」

横でお母さんは怪訝な顔をする。

「私は侑希さんの仕事の能力もかなり評価させてもらってます。だから私の仕事の方でも、手伝ってもらうつもりでいます。」

その後、和やかに話は進んでいく。

さすが、彼は話の進め方がうまい。
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