私の身体と心
今度は私が緊張する順番が来た。

「恭弥、変じゃない?」

一応両家顔合わせを兼ねている為、清楚なスーツ姿だ。

「大丈夫。食事するだけだろ?」

でも恭弥もびしっとしたスーツ姿だ。

これからそれぞれが親を車で迎えに行く。

私は昨夜今日の準備を持ち込んで、彼の家に泊まった。

「じゃあ、後で。」

「了解。」

軽くキスをして別れた。

夕方、こちらまで出て来た両親を駅で乗せて、地図通りに着いたのは…。

「やっぱりあの△△だよね…。」

一応恭弥の父親が主催と言う事で、指示されたのはこの辺で名の知れた料亭。

思わず両親と顔を見合わせる。

「凄いね~。」
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