私の身体と心
久々の私の部屋でまったりとしていると、電話の着信。

「おい、まだ起きてたか?」

数時間前に別れたばかりの彼の声。

「両親と話していたら、遅くなっちゃった。これから寝るところ。何かあった?」

「今両親を空港そばのホテルに送って来た。フライト時間が朝早いらしい。もう寝ないでそのまま時間を潰すって言ってた。」

「時差もあるし大変だね。何だか時間を作ってもらって申しわけなかったな。」

「侑希の本心を聞きたくて。」

真剣な低い声に変わった彼。

「俺さ、今考えていたら侑希のちゃんとした意志を聞いてないなって思って。 たまらなくなって電話した。」

ちょっと焦ってる感じに聞こえる。

「ずっと俺ばかり先走っているような気がする。」

ポツリと呟く彼。

「恭弥…?」

「俺の気持ちで、侑希を振り回していないか?結婚も仕事も、俺より侑希の方がきっと大変な変化だろう。」
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