私の身体と心
私はくすっと笑った。

「侑希?」

「恭弥は前私に、どれだけ侑希は俺を振り回すつもりなの?って言ったよね。その言葉、そのまま返しても良い?」

「えっ?」

「その振り回されていた時の恭弥の気持ちはどうだったの?」

「それは…、どうしたら俺の気持ちを受け止めてもらおうか思案してた。」

「一緒よ。私も恭弥に振り回されながら、どうやって恭弥の気持ちを受け止めて、進んでいこうか考えていた。だからまだ話す段階じゃないだけ。まだまだ私は考えて、それを行動にしていかなきゃいけないから。」

「侑希…。」

「でも私の恭弥の気持ちをちゃんと受け止めているという思いは、伝わってると思ってた。ちゃんと言葉に出来なくて、ごめんね。」

どうも資料作りのような文書の仕事をしていると、自分の言葉で自分の気持ちを伝えるのが苦手なのかな。

それで聡美や村木、そして両親にも心配をかけて来たのかな。

「ありがとう、侑希。俺もそんな侑希の気持ちを自分で感じていかなきゃな。」
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