私の身体と心
13
3年後-。

「副社長、今日のスケジュールですが…。」

「昼からはパーティだろう?」

「はい、私は予定通りうちに一度帰ります。」

「それなら俺も一緒に戻ろうかな。」

恭弥も微笑む。

運転手付きの車に、二人で乗り込む。

「じゃあ、村木、この案件が終わったら自宅へ回ってくれるか?」

「かしこまりました。」

「村木にはますますお世話をかける事になりそうだけど、よろしくね。」

私はミラーに向かって、目で村木に合図する。

私と同期だった村木は、今恭弥の右腕として、佐野電化で働いている。

恭弥が強引に引き抜いた。

周りに私が信用出来る人間を置きたいという恭弥の配慮だ。
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