私の身体と心
運転は村木で、助手席に恭弥が乗る。

着替えは会場のホテルで行う。

「子供達は、少し早いお昼寝をしたから大丈夫だと思うんだけど。」

聡美は、子供達を振り返りながら、私に言う。

「この子達がご機嫌でいてくれたら、すべてうまくいきそうね。二人の面倒は大変だったでしょう?ごめんね、聡美。」

私はどうしても午前中の仕事が抜けられなかった。

そこで聡美が仕事を休んで、準備を兼ねて二人の子供を見てくれていたのだ。

「ううん、かえって二人の方が手が掛からなかった。」

聡美は言う。

ホテルが見えて来た。

「さっ、時間がかかるんだから先に行ってろよ。俺達が子供を連れて行くから。」

その恭弥の言葉に、私達二人はホテル前で降ろしてもらう。

「後でね。」

お互いの旦那様に手を振る私達。

子供達を気にしながらも、別室で用意を整えてもらう。
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