私の身体と心
大きな拍手と共に、お義父さん、恭弥と村木と入場してくる。

子供達をあやしながら、恭弥の挨拶を聞く。

何だかとても胸が熱くなってくる。

この人が私の旦那様なんだ。

彼と仕事をするようになって、びっくりさせられることがいっぱいだった。

こんなに彼が忙しいとは思っていなかった。

あの頃、たった月1回でもどうやって私との時間を作っていたんだろうって、今なら思う。

そんな彼の横で仕事をする事はかなり大変だったが、でも幸せだった。

仕事に子育てに私は目の回る毎日を過ごしている。

でも、彼が居るから頑張れる。

もう挨拶の最後の方だろうか。

恭弥が壇上から降りて、私の横に並んだ。

「私は秘書でもある妻に支えられて、この社長という職を全うしていこうと思っております。夫婦共々、よろしくお願い致します。」

いろんな人の視線が私に集まった。
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