私の身体と心
私は芳弥を抱っこし、恭弥は大荷物を抱えて部屋に入った。

芳弥はベットに降ろされても、すやすやと寝入っている。

よっぽど疲れたんだろう。

「侑希、お疲れ様。ありがとな。」

優しく恭弥は笑う。

「私より、恭弥の方が疲れたでしょう?」

そのまま恭弥は私を包み込む。

「やっと終わったな。侑希、充電させて。」

そう彼は言うと、私に口づけをする。

そのまま芳也の寝ていないベットに寝かされる。

「ねっ、大丈夫?」

「ん?」

そう、さっきのパーティで、彼はこう囁いたのだ。

-早く二人になりたい。秘書から奥さんに戻って。抱きたい。-

「俺は侑希と抱き合ってる時が、一番幸せ。始まりがそうだっただろう?」
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