私の身体と心
3
「何考えてるの?」

情事の後、布団の中で彼が聞いてきた。

「ん?出会った頃の事、思い出していた。あれが3年前なんて、時間がたつのは早いね。」

彼は不思議そうな顔をして、私を見る。

「初めての夜に寝て、正直もう連絡が来ないんじゃないかなって思ってたのよ。そしたら次の日のメールで、最初の夜にしては良かったねなんて来たから…。」

それに対して彼は何も言わない。

この人は自分の気持ちはほとんど話さない。

「なるようにしてこうなったんだよ。」

彼は、ちょっと素っ気なく答える。

「飽きたら言ってね。私はすぐ身を引くから。」

私はそう言って、彼を伺う。

彼はちょっと驚いたような顔をして、私を見た。

「お誘いはこっちからばっかりじゃないか。侑希こそ飽きてないの?」

そのまま顔を覗き込まれた。
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