私の身体と心
「子供みたいな事しないで。」

私は溜息をつきながら、村木を見る。

「7時に図書館で待ってる。」

そういうと村木は去って行った。

正直、やられたなと思った。

ロックを掛けてあるから、中を見られることはないだろう。

恭弥さんとの用件が済んだ後で良かった。

でも気が進まない。

ずっとこういう飲みのお誘いをうまく断って来たのに。

私の浮かない顔を見て、聡美が声をかけて来た。

私は事の顛末を語った。

すると聡美は楽しそうに笑う。

「ついにやったね。村木のやり方はあまり褒められたものではないけど。」

「さすがにスマホを取られちゃうと参るわ。」

私はぶつぶつ文句を言う。
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