私の身体と心
そのまま二人ともお互いのぬくもりを感じながら、眠ってしまったみたいだ。

「ん…。」

目をうっすら開けると、そこには彼の優しい顔があった。

「もう起きていたの?」

「ずっと侑希の寝顔見てた。こんなにゆっくりするの初めてだよな。」

そう言って彼は私にキスをした。

「ねぇ、何度も聞くようだけど、会社で何かあった?」

私はそんな彼の様子にまた聞かずにはいられない。

しかし彼はそれに答えず、こう言った。

「○○っていう居酒屋知ってる?」

こないだ村木と行った店だ。

「つい最近行ったよ。味も良いし、お酒の種類も多かったし、良い店だったよ。」

「ふ~ん。」

自分から言い出したくせに、それだけ聞くともう興味がないような素振り。

「侑希~。」
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