私の身体と心
8
「今晩は。」

「おう。」

いつもはホテルなのに、居酒屋前でも同じ挨拶をした彼に笑いがこみ上げた。

「どうした?」

彼が不思議そうに私の顔を除く。

「別に。ちょっと外なのに近いよ。」

私は苦笑いをする。

何だか彼の距離が近い。

チュッ…。あれ今…?

「今キスした?」

私は慌てて、彼の目を見る。

「キスしたくなったから。ダメだった?」

柄にもなく、私は顔が赤くなった。

「ここは外だよ。誰かが見ていたらどうするの?」

「侑希は何か困る事があるの?」
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